基本情報技術者試験まとめ

基本情報技術者試験に出題される内容をまとめました。

高信頼化システムの構成

<2系統のシステム構成>

デュアルシステム

 同じ構造のシステムを2つ用意して、同じ処理を行う。なおかつ、処理結果が正しいかどうかをお互いに確かめ合う事によって、常に同じデータを持つようにする。こうする事で、一方が故障しても、もう一方で処理をし続けることが可能になる。

https://wa3.i-3-i.info/word16099.html

 

デュプレックスシステム

 現用系で処理を行い、待機系は予備として待機させておく方法。

https://wa3.i-3-i.info/word16100.html

 

デュプレックスシステムは待機系の運用方法によって以下3つの方式に分けられる。

ホットスタンバイ方式

 待機系の業務システムを常に起動状態にしておいて、障害時にはすぐに自動で切り替える方式。最も素早く切り替えができる。

 

ウォームスタンバイ方式

 待機系はOSだけ起動しておき、業務システムは起動しないで待機させておく方式。

 

コールドスタンバイ方式

 待機系は電源を切った状態か、バッチ処理など別の処理を行っており、障害が起きた時に現用系と同じ処理に切り替える方式。切り替えに最も時間がかかる。

 

 

<負荷分散のシステム構成>

マルチプロセッサシステム

 複数のCPU(プロセッサ)を用意するシステム。

 マルチプロセッサシステムは、主記憶を共有するかしないかで2つの方式に分けられる。

word11282.html

 

密結合マルチプロセッサシステム

 複数のCPUが1つの主記憶を共有し、単一のOSで制御される方式。

 主記憶を共有するため、CPUの数が増えると競合が発生しやすくなる。

 タスクは基本的にどのCPUでも同じように実行できるので、できるだけ細かい単位に分けて負荷を分散することで、処理能力を向上させる。

 

疎結合マルチプロセッサシステム

 CPUごとに自分専用の主記憶を持ち、それぞれが独立したOSで制御される。

 CPUの独立性が高く競合が起こりにくいため、簡単にCPUの数を増やすことができる。

 ジョブと呼ばれるひとまとまりの仕事単位で負荷を分散し、処理能力を向上させる。

 

クラスタリング

 複数のコンピュータを組み合わせて信頼性の高いシステムを構築する方式。システムの1部で障害が発生しても、他のコンピュータに処理を肩代わりさせることで、システム全体の停止を防止する。

https://wa3.i-3-i.info/word12491.html